「見える化」の功罪

今年のプロ野球オールスターゲームは、テレビ朝日で地上波放送されていたのだけど、「トラックマン」と呼ばれる、球速・回転数・打球速度などを瞬時に測定するなんかすごいやつを駆使した、普段あまり見られない中継内容だった。

これについては賛否あると思うけど、まずはテレ朝の勇気。
そこを褒めてあげるべきでしょう。


数字というものは、知ってたほうが良いものと知らないほうが幸せなものがあると思う。「160キロの真っ直ぐ!空振り三振!あ、でも回転数はショボいな…」とか夢が壊れかねないし。

野球に限ったことじゃなく、例えばドラゴンボールの「戦闘力」
戦闘力を数値化することでキャラクターの戦力差が分かりやすくなったし、フリーザの53万という数字は読者に絶望感を与えたのは間違いない。

でもフリーザに53万という数字を与えてしまったせいで、じゃあ魔人ブウは、ベジットは戦闘力いくつなんだよとか、フリーザがちょっと修行したくらいで超サイヤ人ゴッドにかなうわけないだろみたいな不毛な議論を呼び起こしてしまった気がする。

だからバトル漫画では不用意に「以前の○倍強くなった」とか言わないほうが良いよね。数字は出しちゃいけない。「ちょっと強くなっちゃったかな~」くらいの表現がベスト。


で、野球に話を戻すと、今回の中継では球速や飛距離の情報はありがたかったし、今後も継続していくべきだと思う。でも回転数とか打球の角度までは言わなくてもいいかなあ。もちろんテレビ中継の話で、選手たちは自分の詳しいデータを正しく認識しておくべきだと思う。ただ、ファンの目には見せないほうが幸せなデータもあるって感じ。

何にせよ、地上波でいち早くこういった実験的な放送をしたテレ朝に拍手!!