思い出のSIMPLE

この夏、実家に帰省した時の話をする。

実家に帰ると必ずやりたくなるのが「おもちゃ箱漁り」だ。小学生時代に遊んでいたゲームやおもちゃが無造作に突っ込まれている箱が我が家にはあるんだけど、そいつをゴソゴソして思い出にふけりたくなるのである。

その中から今回俺がピックアップしたのは『SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.3 仮面ライダー THE バイクレース』というゲーム。長いタイトルだけど、正式名称で書くのが礼儀だと思い、書いてみた。

 貧乏な我が家の常識では、プレステのゲームと言えばSIMPLEシリーズだった。この他にも『THE 競艇』とか『アフロ犬 THE パズル』とか持ってたっけなあ。特に『競艇』は、ウチの親父が唯一自分の私欲の為に購入したゲームなので印象深い。1時間だけやってポイーしたことも含めて。

で、自分でやったゲームの中では『バイクレース』がナンバーワン思い出ゲーム。というのも、このゲームの「ある点」がものすごかったことが理由なんだよね。


その「ある点」とは…………
ずばり「ゲームバランス」だ…。たぶん悪い意味で…!

このゲームは今まで俺が遊んできたものの中でもかなりにぶっ飛んでると思う。ネット上ではいわゆる「クソゲー」として認知されているらしい…。

ここで確認しときたいんだけど、俺は当時このゲームを楽しんでいた。楽しんでいたけど、その異常性はなんとなく察していた。そういうわけで、ネットでの評判を見た時は「まあそうだよな」という納得感と「じゃあこのゲームでワイワイやってた俺はなんなの!?」という屈辱感が交互に押し寄せてきて、なんだか心がざわざわした。それは生まれて初めて感じるざわめきだった。


さて、このゲームがいかにぶっ飛んでるかということだけど、SIMPLEシリーズらしくシンプルに3つのポイントが挙げられる。

  • スピードがおかしい
  • 壁に激突してもノーダメージ
  • あまりにショボい「キック」

これら3つをひとつずつ解説していこう。


スピードがおかしい

ライダー達の乗るバイクは軽く700キロとか出す。まあそれ自体は原作の設定からしてそうなんだろうから、原作再現として評価できるポイントだ。ダメなところは明らかに70キロくらいのスピード感しか感じられないところ。

そして一番の問題なのはライダーごとのスピード格差だ。スーパー1あたりが最速だったと思うんだけど、そいつが800キロほど出すのに対して、一番遅いアマゾンなんかは600キロくらいしか出せない。200キロのスピード差はレースゲームとして致命的じゃないか?


壁に激突してもノーダメージ

スピード問題に関しては「スピードが遅いぶんハンドリング性能が高い」みたいな補正をかけることでなんとかなるかもしれない。しかしそんな幻想をぶち壊しているのが、壁激突問題である。

ライダー達とそのバイクはよほど頑丈にできているのか、壁にぶち当たった程度ではまったく速度が落ちない。カーブで思いっきり壁をこすっても、ゴリゴリゴリゴリと最高速度から-100キロくらいの速度で進み続ける。だから当然ゴリ押し走法が一番速い。アマゾンはスーパー1には勝てない。

俺は初めてやったレースゲームがこれで、この現象を当たり前のものと思ってたもんだから、次に手を出したレースゲームである『MotoGP2』をやった時は驚いた。

MotoGP2

MotoGP2

 

カーブ前で減速しないと曲がれないし、壁に激突したらレーサーがバイクから弾き飛ばされるんだもん。なんだこのクソゲーはと思ったね。


あまりにショボい「キック」

ライダー達はキックで他のライダーを攻撃することができる。キックといえば仮面ライダーを代表する技だから当然その演出にも期待してしまう。俺はアギトがバイクからジャンプして繰り出すキックがカッコよくて好きだったなあ。

が、このゲームにおけるキックとは、バイクにまたがりながら片足をヒョコッと出す実用的なタイプ。その辺のヤンキーが得意にしていそうなタイプのものだ。これが全ライダー共通のモーションだから困る。

そしてこの技がとにかく当たらない。ダサい上に当たらない。バイクに乗ったショッカー団員をキックで倒すのがメインのモードもあるんだけどストレスしか溜まらない。キックが当たったところで「イーッ」とか言いながら転がるだけで爽快感は薄い。




あ、今一度確認ですけど、俺はこのゲーム楽しんでたからね?キックはちょっと擁護できないクソだけど、みんなでスーパー1を選んで壁ゴリ押し走法をすれば初心者でも爽快なレースを楽しむことができる。

それにキャラゲーの命とも言えるキャラクター数がかなり多い!旧1号・旧2号・新1号・新2号がそれぞれ別キャラで使えるこだわりっぷり。そしてレースに勝利した時にはそれぞれ固有の変身ポーズで勝鬨を上げてくれる。カッコいい!まあポリゴンはガタガタだけども!


思い出話がしたかっただけなのに、なんだかレビュー記事みたいになっちゃったなあ。まあとにかくオススメってことで!ライダー好きの仲間を集めて是非とも壁ゴリゴリやってみてくれってことで!