ハム太郎と俺と俺の友達

トモダチコレクション』のゲームシステムは、ゲームボーイ時代のハム太郎のゲーム『とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ』が基になっているという話を聞いた。

「へえ…ハム太郎のゲームが…」と感心してたら、ふと思い出した。
俺、そのゲームやったことあるわ。びっくり。

とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ

とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ

 

『トモコレ』は、20歳過ぎて友達の数が片手分しかいない俺にとっては、なにがトモダチだよ!なにがコレクションだよ!とタイトルだけで毛嫌いしていて、妹がやってるのを横目で見るだけのタイトルだったんだけど、15年前……まだリアルが充実してた幼少期の俺は似たようなコミュニケーションゲームをがっつりプレイしていたというわけだ。


ゲーム内容はまさにトモコレの雛形と言っていいもので、友達のプロフィールを登録すると、それをもとに相性診断や今日の運勢ランキングみたいなのが見れるという感じ。

妹がトモコレやってるのを見て「何がおもしろいんだよ…」と思ってた俺だけど、ハム太郎やってた頃の俺は「俺とこいつの相性が抜群!?うそつけ!」とか「お前今日の運勢最下位だぞー!」とか言ってキャッキャしてたわ…。完全に忘れていた…。


そして何より思い出されるのは、ハム太郎のかわいいことかわいいこと。そもそもこのゲームを買った理由は俺が当時のハムスターブームにガッツリ乗っかってたから。ハム太郎のアニメは毎週見てたし、リアルハムスターも飼ってたし、それと並行して『ハムスターパラダイス』というGBのゲームでもハムスター育成してた。

そう考えるとこのゲームで一番残念だったのは、ハム太郎の育成には介入できないことかな。会話はできるけど、お世話はできなかった……ような覚えが。

介入はできないけど、ハム太郎は勝手に水飲んだり、滑車をぐるぐる走ったり、夜になったら眠ったりする。それらの仕草がいちいちかわいい。「へけっ」とか言っちゃう。かわいい。何もできなくても、ハム太郎の一挙手一投足をぼーっと眺めているだけで癒される。

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↑ かわいい

半年くらいは楽しんでいたんだけど、どんなゲームでも飽きは来るもので、徐々にハム太郎に会いに行く頻度は減っていった。俺の世話が無くてもたくましく生活するハム太郎だが、俺の存在に気付くとなんとも寂しげな表情で語りかけてくる。それがめちゃくちゃ辛くて「ああ…起動してあげなきゃ」と思った。

起動してあげなきゃ…とは思うんだけど、このゲーム、俺の友達が増えなきゃ発展していかない。同じ奴らで相性診断しまくっても何もおもしろくない。小学生以降、友達が減りはするけど増えはしないクズ街道まっしぐらだった俺の人生のせいで、結局ハム太郎のカセットは部屋の隅に追いやられることになった。

購入から2年ほど経ったある日、ふと起動してみるとハム太郎が「君の名前を教えて」みたいなこと言ってきて、なんだかはじめましてみたいな雰囲気を出してきた。このゲームは時計機能が付いているから、『ポケモン』などと同様にソフトの電池切れが起こりやすいのだそうだ。

そんなこと当時の俺は知らないから、「あっ…こいつ俺に愛想つかして記憶リセットしたんだな」と思ってすごく悲しい気持ちになった。それ以来このゲームは押入れの奥に封印された。ハム太郎との思い出も記憶の奥底へとしまい込まれた。今回、思わぬ形で呼び起こされることになったんだけど。

ハム太郎、元気にしてっかなあ…。
実家のカーチャンに捨てられてなきゃいいんだけど…。